オクトーバーフェストについて
9月もシルバーウィークに差し掛かり、真夏の暑さも落ち着き、秋の季節に変わり始めました今日この頃。
秋といえば、食欲の秋、スポーツの秋、読書の秋などなど。
様々なコトを楽しむ季節です。
来月10月はOctober(オクトーバー)ですね。
ビール好きの方ならオクトーバーと聞くと、ビールの祭典オクトーバーフェストを思い出すのではないでしょうか。
今回はオクトーバーフェストについてのお話を記事にしてみました。
■オクトーバーフェストって何?
英語のOctober+festと思われがちなのですが、実は違います。
ドイツのお祭りの名前なのですが、実際には”Oktoberfest”と書きます。意味は10月のお祭りという意味です。
■世界一のビールイベント”オクトーバーフェスト”
ドイツのミュンヘンでは、毎年9月中旬頃から10月第一日曜日までオクトーバーフェストが開催されます。
2-3週間程の期間、ずっとビールイベントが行われているのです。
なんて幸せな期間なのでしょうか・・・
世界一の規模で毎年約650万人もの人が集まるビッグイベントになるそうです。
それだけの人が集まるイベントだから規模が違います。
42万㎡もの敷地(東京ドーム約9個分)に14つもの巨大なテントのビアホールが!一番大きな規模のテントになると約6千名もの人が座れるそうです。
単にお酒や食事を楽しみ以外にも、音楽はもちろんのこと、移動遊園地もあったりと家族で楽しめるイベントとなっています。
■ビールの消費量がヤバイ!!
そしてすごいのがビールの消費量!このイベントで消費されるビールは600万リットル!
350ml換算しますと、約1714万杯も飲んでいるそうです・・・
500ml換算で、1,200万杯も・・・・
スゴすぎますね。。。
ここで販売されているビールが2018年度で1杯110€程のお値段とのことです。
ビールだけで売上100億程の規模になりそうです。
そして当然おいしいソーセージもあるわけです。
たまらないですね。
奄美で例えるとどうなるか?
私が住む奄美大島でいえば、2-3週間ずーっと500mlを成人以上の3万人が毎日19~28杯飲み続けるという計算です。
そのぐらいとんでもない量のビールを楽しんでいるのが分かります。
■オクトーバーフェストの歴史
バイエルン王国のルートヴィヒ王子とテレーゼの結婚式が行われた1810年10月12日、さらにルートヴィヒ王子の希望で開催された競馬が10月17日だったことから、この両日を中心にして第一回のオクトーバーフェストを開催する日が多いそうです。
そんな王子の想いが毎年受け継がれ、競馬やスポーツイベントも開催され、いつの日か国民的祝祭になったそうです。
そしてドイツではその時期が収穫を終える時期でもあり、収穫祭という意味合いもあるそうです。
単なる飲兵衛イベントではなく、いろんな感謝の想いがつまったイベントだったんですね。
■オクトーバーフェストは年中行われていないか?
『でも10月でもないのにオクトーバーフェストというビールイベントが行われているよね?』と思われるビア好きの方もいらっしゃると思います。
本当にその通りです。
10月以外にもこの名称を使って、各地でビールイベントが行われています。
もうこの催事の名称自体がもはやビールイベントの合言葉的存在になっているということです。
■しかし今年は中止・・・
そんな世界一のビールイベントも今年は新型コロナウイルスの影響で中止となりました。
来年開催されるときは行ってみたいですね。
■日本のビッグビールイベントのご紹介
①けやきひろばビール祭り(埼玉県)
埼玉県で行われる日本で行わるビッグビールイベントです。国内のブルワリーを中心に海外からの出店もあります。
来場者数は9万人も規模となります。
毎年初夏と秋に開催されています。
②大江戸ビール祭り
東京都にて開催される大江戸ビール祭りです。
毎年夏と秋に開催されています。
上記のイベント以外にも全国各地でビールイベントが開催されています。
■日本では乾杯、ドイツの乾杯の掛け声は?
日本で日常的に使われる乾杯という言葉。
お互いのグラスやボトルなどをぶつけて”乾杯”という合言葉を交わします。
もう当たり前ですよね。
真美や沖縄では”乾杯”ではなく、”はなはな”という方言を使ったりもします。
ではビールの本場のドイツの乾杯の合言葉をご存知ですか?
ドイツでは、Prost(プロースト)という言葉で乾杯を行います。またドイツのオクトーバーフェストでは乾杯をする前に乾杯の歌「Ein Prosit(アイン・プロージット)」という歌を合唱します。
陽気な気分のドイツ。
ビール好きなら一度は行ってみたいですね。
■奄美でもいつかイベントを
2018年に奄美で”あまみバル”という小さな規模のビールイベントを開催したことがあります。
来場者数は1日のイベントで約1000人規模程の来場者数でしたが、みんな楽しそうにビールや各出店者の食事を楽しんでいる様子でした。
でもこの時感じたのは、新しくビールという切り口でイベントを行うのもいいけれども、今行われている伝統行事に更にお客様が来場してくれるようなことがしたいなと思いました。
残念ながら100年続いてきた歴史は人口減少や伝統離れから衰退を辿ります。
だから伝統がなくならないよう、新たに興味を持つエッセンスをプラスする。
そして人の流れを変える。そして交流する機会を増やす。そして新たな絆を生む。
新型コロナウイルスが落ち着いたら、そんな取り組みも行えたらと思っています。