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【奇跡】マングローブを知ると、海も楽しめる

【奇跡】マングローブを知ると、海も楽しめる

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【奇跡】マングローブを知ると、海も楽しめる

世界自然遺産登録を目指す奄美大島。

奄美大島のコトを知っている方は奄美にマングローブの名所があるということはご存知の人も多いのではないでしょうか。

奄美のマングローブについてまとめました。マングローブを知ることで、奄美の希少性を知ることができ、そして海をさらに楽しめます。

自然の芸術的な連鎖反応は本当驚きですよね。

■マングローブって何?

『マングローブって何?』と聞かれると、『マングローブはマングローブじゃないの?あそこに生えている木のことではないの?』と思う人も多いのではないでしょうか。

マングローブとは、海水と淡水が混ざり合う”汽水域”に生える植物らを総称して呼びます。

だからマングローブという木が生えているわけではございません。

■海水と淡水について

①海水について

海水とは、言葉の通り海の水のことを指します。海水の塩分濃度は約3.5%程です。

ちなみに海水は地球上の水分97%を占めています。

 

②淡水について

地球上の水で人が使用できる水のことを指します。淡水は”真水”とも呼ばれています。

淡水は地球上の水分の約2.5%ほどしかありません。さらにそのうちの約70%が氷河などの氷のため、実際に人が使用できる淡水は地球上の約0.75%しかないと言われています。そしてその約0.75%のほとんどが地下水と言われているため、人が使用できる淡水はとても希少だということが分かります。

■奄美の水質は10年連続『AA』

鹿児島県が毎年実施している主要海水浴場水質調査では奄美群島の4海水浴場では2011年度以降、10年連続でAAという評価を受けました。

海水は山から流れてきます。だから山からの流れてくる水が綺麗だということにも繋がります。

■奄美のマングローブのご紹介

現在奄美大島の中央下にはマングローブパークがあります。奄美空港から車で1時間半あたりの場所に位置します。

住用のマングローブは沖縄県西表島に次いで全国で二番目の大きさとなります。

①マングローブの生き物

<リュウキュウアユ>

以前は沖縄にもいましたが現在は世界では奄美にしかいない希少なアユです。マングローブの呼吸根の根元で主に暮らしています。

<シオマネキ>

オスのシオマネキは片方の手のハサミが大きいのが特徴です。しかしこの大きなハサミはほぼ使わず、片方の小さなハサミを動かして接触などをします。

メスのシオマネキは両方の手のハサミが小さいので、マングローブへ行った際にはぜひ見分けてみてください。

②マングローブの植物

<メヒルギ ※別名リュウキュウコウガイ>

根元が薄い板根になっており、幹は赤茶色をしており、葉は長い楕円型で、先端は丸くなっています。20~30㎝ほどの表面がつるつるした種子を付けます。

夏に咲き、白色の花を咲かせます。

<オヒルギ>

根元に足を曲げたような形の呼吸根(膝根)を作り、葉は楕円型で先端はとがっています。6~12㎝ほどのオクラのような形をした種をつけます。

白い花をつけているが、ガクは鮮やかな赤色をしています。

■世界のマングローブ事情

世界中の熱帯地域や亜熱帯地域にてマングローブが生息しています。

マングローブは汽水域に生息しており、海と陸にまたがり様々な生き物に不可欠な場所となっています。

更には世界中で排出される高濃度の二酸化炭素をいくらか吸収する役割も果たしています。

しかし世界的な問題の温暖化による海抜の上昇や人口増加や人口流入といった側面からマングローブの存続が危ぶまれ始めています。

1980年代から1990年代の期間でマングローブが1/3以上失われており、現在も尚残りの約15%程が消滅の危機に瀕しているのです。

奄美も関係ないと思われがちですが、奄美のマングローブも今後温暖化が進むと、永続的にマングローブが守られるか分からないということです。

■マングローブの重要性

マングローブは汽水域に生息するので、魚の生息環境となり、海に生きる生き物の食物連鎖を促進します。その食物連鎖により、海で生息環境を豊かにしてくれます。海が豊かになることで、漁業という生業も豊かになり、収入の面でも食糧という面でも私たちに豊かさを運んでくれます。

また米国科学アカデミー紀要の調査では、マングローブは他の熱帯雨林よりも4倍の二酸化炭素を吸収することも分かっています。

世界規模でマングローブの価値を試算すると、1haにつき毎年19.4万USドルの金融価値があると考えられています。

■奇跡溢れるマングローブと海の関係

このようにマングローブと海の繋がりを理解していただいたかと思います。

それぞれが独立した存在ではなく、マングローブと海の生態系は繋がっています。

私たちが人工的に作り出した自然ではなく、本当に奇跡的に奄美には淡水にも恵まれ、海が身近にある。

そしてそこにマングローブが存在して、そして海と繋がっているのです。

その自然の芸術が海の豊かさを創り、私たちの生活の豊かささえも作ってくれているのです。

点だけを見ては分からない繋がりを知ると、いかにマングローブの素晴らしさが身に染みて分かるのではないかなと思います。

奄美に来た際には、ぜひマングローブを楽しんでいただき、多様な生き物を堪能して、今度は奄美の美しい海とも触れ合ってもらえたら、より自然の繋がりを肌で感じられるのではないかなと思います。

奄美の旅を更に楽しむ豆知識としてご活用いただければ幸いです。

当然、奄美の旅の中で奄美クラフトビールのAMAMI GARDENもご堪能してくださいね^^

AMAMI GARDENのご紹介はこちらより

奄美のマングローブパークのリンク

HPはこちら

<雑談>

奄美のマングローブもこのように注目されたのはずっと昔からではなかったようで昔は単なる自然の一部として存在していたようです。

このように研究者と地元民の力のおかげで希少性を守ろうという取り組みに繋がり資源となりました。

このことから分かるように、私たちが普段当たり前にみている景色にも宝が眠っているのかもしれませんね。