奄美群島を知り、クラフトビールも楽しもう!
■奄美群島について
鹿児島から南へ380~580キロの海上にある島々を“奄美群島”と呼びます。奄美群島は、“東洋のガラパゴス”と呼ばれる奄美大島、加計呂麻島、請島、与路島、喜界島、沖永良部島、徳之島、与論島の島々からなっています。
小さな島に思われがちですが、北海道、本州、九州、沖縄本島を除いて、佐渡島に次ぎ、中でも奄美大島は約712㎢と全国2番目の大きさの島になります。
地名 | 大きさ | |
1位 | 佐渡島(新潟県) | 854.84㎢ |
2位 | 奄美大島(鹿児島県) | 712.35㎢ |
3位 | 対馬島(長崎県) | 696.47㎢ |
4位 | 淡路島(兵庫県) | 592.51㎢ |
5位 | 天草下島(熊本県) | 574.98㎢ |
奄美群島には今もなお世界的にも希少な亜熱帯雨林をはじめとする、マングローブや美しい砂浜、サンゴ礁などの自然環境を有し、多様な生態系にも恵まれている島です。
トレッキングやダイビングやシュノケーリングなどのマリンスポーツなど大自然を満喫することができます。奄美群島でしか見られない希少な動植物とも出会えるチャンスも?!
■奄美の気候について
奄美群島は、温暖な海に囲まれている島々で、年平均気候は20度を超える温暖多湿な地域です。
奄美の地域特性や魅力を少し分かっていただけたでしょうか?
しかしそんな奄美群島ですが、2017年に至るまでクラフトビールが存在しませんでした。
宴をする時は、ビールで乾杯する人も多いですよね。
そしてビールで乾杯した後は、奄美黒糖焼酎を楽しむ。それが今までの奄美の日常的なお酒を楽しむ宴の形でした。
奄美群島に奄美群島の素材を活用した美味しいクラフトビールがあったら、更に島の食が楽しめるのではないか。また島外でも奄美群島の特産品などのコトを知っていただくきっかけができ、奄美群島のPRになるのではないかと思い、そんな想いの下、奄美群島オリジナルクラフトビールの企画開発を行いました。これが奄美はなはなエールの島興しプロジェクトのスタートのお話です。
■初!奄美群島クラフトビール“AMAMI GARDEN”誕生
2017年8月7日に奄美群島で初めてのクラフトビールブランド“AMAMI GARDEN(アマミガーデン)”が誕生しました。
この“AMAMI GARDEN”は、多様な生態系がこれからも後世に残っていきますようにと、“奄美の楽園”という意味を込めています。
現在定番商品が3種類あります。
タンカンを使ったタンカンペールエール パッションフルーツを使ったパッションウィートエール 黒糖を使った黒糖スタウト
それぞれやさしい味わいのクラフトビールとなっています。
■AMAMI GARDENのこだわりポイント
<ポイント①:副原材料>
AMAMI GARDENの副原材料となる特産品は、直接生産者から仕入れさせていただいております。
そこにこだわった理由は、単に自社のクラフトビールだけの売上をあげたいということではないからです。
地元で頑張っている生産者が少しでも元気になるようなきっかけをつくるブランドにしたい。
だから弊社では、クラフトビール以外にもお世話になっている生産者の特産品を販売させていただいております。
~AMAMI GARDENの副原材料のご紹介~
奄美の恵みたち
奄美群島は美味しい南国ならではの食材に恵まれています。そんな奄美の恵みを使ったクラフトビールがAMAMI GARDENなのです。AMAMI GARDENで使わせていただいている奄美の恵みをご紹介いたします。
①パッションフルーツ
甘みと酸味のハーモニーが楽しめる南国の高級フルーツです。旬の時期は6~7月頃。
②タンカン
リピーターも多いジューシーなタンカン。みかんの王様のような存在感と味わいです。旬の時期は2~3月。
③黒糖
サトウキビの甘い絞り汁から職人の技術で作られたミネラル豊富な黒糖。旬の時期は11~3月頃。
この3つの奄美の恵みがそれぞれのクラフトビールに入っています。
<ポイント②:イキイキ酵母>
ビールに大切な酵母。酵母は肉眼では見えない生き物です。多様な生態系を残していくのと同じようにできる限り、ビール酵母も大切にしたい。
だから非加熱・無濾過※1の製法でビール酵母が生きた状態のやさしい味わいの、無濾過な『生』ビール※2となっています。
※1:熱処理をせずに、濾過処理を行い、ビール酵母を除去します。
※2:熱処理をしていないビールのみを生ビールと呼びます。
<ポイント③:受賞歴>
2017年に販売をスタートしてから各賞を受賞し、各方面から評価いただいます。(受賞歴紹介ページへ)
コンテスト名 | 受賞 | |
2017年 | かごしまの新特産品コンクール | 鹿児島県観光連盟会長賞 (パッションウィートエール、タンカンペールエール、黒糖スタウト3種) |
2018年 | あまみ島一番コンテスト | パッションウィートエール:優秀賞 |
2020年 | ジャパングレートビアアワーズ2020 | タンカンペールエール:銀賞 パッションウィートエール:銅賞 黒糖スタウト:銅賞 |
■AMAMI GARDEN×奄美郷土料理のペアリング
~ペアリングとは?~
ある特定の食べ物に対して、合う飲み物を選んで、相乗効果で楽しむという意味です。
よく耳にするのは、ワインが有名です。肉料理には赤ワイン。魚料理には白ワイン。
ビールも同じようにそれぞれのクラフトビールの味によって、合う料理があるのです。
~奄美郷土料理とは?~
鹿児島と沖縄の間に奄美群島は薩摩料理と沖縄料理の影響をうけた郷土料理です。
一番有名な郷土料理は鶏飯、油ぞうめん、パパイヤの漬物といった島独自の料理があります。
<AMAMI GARDENに合う奄美郷土料理>
■奄美郷土料理①:鶏飯(けいはん)
長時間鶏ガラなどでダシをとり、お茶漬けのようなスタイルで食します。
鶏飯の食べ方は、下記の通りです。ぜひ鶏飯を食べる時に参考にしてみてください。
(食べ方)
①取り皿にご飯を適量入れます。
②ほぐした鶏肉、錦糸卵、椎茸の甘煮、パパイヤ漬けなど、ネギ、海苔、乾燥した柑橘の皮などをご飯の上にお好みの量をトッピングします。
③最後に、鶏ガラダシスープをかけて完成!
豆知識!
雑炊に近い料理で江戸時代に奄美群島が薩摩半の支配下の頃に、薩摩の役人をもてなすために料理として鶏飯が作られていたそうです。
<ペアリングAMAMI GARDEN>
柑橘の皮を調味料で使っている鶏飯は、タンカンペールエールがGOOD!
その他、フレンチの魚料理などとも相性がいいです。
■奄美郷土料理②:油ぞうめん
茹でた素麺に油と出し汁を絡めて、それぞれの家庭ごとで異なる具材などで盛り付けます。
各家庭や飲食店で素麺の固さ出し汁や具材も異なるので、好みの油ぞうめんを見つける旅を楽しんでみても面白いかも?!
<ペアリングAMAMI GARDEN>
塩っけのある油ぞうめんには、爽やかなパッションウィートエールがGOOOD!
その他、パスタやピザなどとも相性がいいです。
■奄美郷土料理③:パパイヤの漬物
若いパパイヤの実を塩漬けにした後に、味噌や醤油で漬けた奄美の家庭料理です。
鶏飯の具材として使われていたり、お茶請けやおつまみなどで食されます。
豆知識!
あまり知られていないのですが、パパイヤはとても栄養価が高い食材です。
①あのみかんよりもビタミンCが豊富に含まれています。
②脂肪や糖質を分解することに確認されているパパインを多く含んでいます。
③パパイヤは赤ワインの約7.5倍ものポリフェノールを含んでいます。
④海外セレブにも注目されているパパイヤ酵素を含んでいます。
それ以外にも、β-カロテンやカリウム、リコピン、葉酸、マグネシウムなどの栄養成分を含んでいる食材です。
<ペアリング AMAMI GARDEN>
大人の味のパパイヤの漬物は、コクのある黒糖スタウトがGOOOD!
黒糖スタウトはその他、チョコレートやモンブランなどにもあります。
■奄美群島の酒文化
<奄美黒糖焼酎について>
奄美群島でよく島人(シマッチュ)に愛されているお酒は“奄美黒糖焼酎”。この奄美黒糖焼酎は、サトウキビの絞り汁から作った固形の純黒糖と米麹を原料に日本で唯一奄美群島のみで醸造が認められている焼酎です。
ほんのり甘くやさしい飲み口が特徴となっています。奄美群島でお酒が飲める飲食店の全てに奄美黒糖焼酎が置かれているのも特徴の一つ。島人は暑い時期は水割りや寒くなればお湯割りにして奄美黒糖焼酎を味わいます。
■ラム酒との違いについて
お気づきの人もいるかもしれませんが、ラム酒も黒糖の原材料のサトウキビを使って醸造されたお酒です。ラム酒は、サトウキビの絞り汁もしくは黒糖の製糖の際にでた廃密糖などの液体を原料として作られたお酒です。それに対して上記でも紹介している通り、奄美黒糖焼酎は固形の純黒糖と米麹を使っています。
これであなたも奄美群島の豊かな自然や多様な自然だけでなく、奄美群島の食について少し分かったはず!これを機会に奄美時間をお楽しみください。
そしてAMAMI GARDENもよろしくお願いします。